2016/01/29/15:02
みほさんからの贈り物
色とりどりのかわいい「せんそうほうき」が31個届いた。
「せんそうほうき」とは、「戦争を放棄する」にちなみ、
平和を願って作られるミニチュアのほうき。
ほうきの柄(え)には爪楊枝、ほうきの毛には短く切り揃えられた毛糸が使われている。
送り主は、みほさんこと村田美穂さん。私の母と同年代。
職業はパントマイマー。取材させてもらってもう8年経つ。
長崎出身のみほさんは、阪神大震災以降、子どもたちに笑顔を届けるため、
全国津々浦々、旅をしながらパントマイムを披露している。
そんなみほさんと、たまに手紙やメールのやりとりをしている。
今回の手紙には、去年、ふとしたことから「せんそうほうき」を作り始めたこと、
既に1万7000個以上作って、全国の心通じる人たちに贈ったり、
知り合いのお店に置いてもらったりしていることが書かれてあった。
パントマイム公演でも、子どもたちに平和についてのお話を少しして、
一緒に平和を願ってくれる子に、この「せんそうほうき」を渡しているのだとか。
笑顔だけでなく、そんな思いも届ける旅になっていた。
みほさんの公演は2800回を数えたそう。3000回までは頑張りたい、とのこと。
150センチちょっとの小さな体で、自分より大きそうな茶色の革のトランクケースを
ゴロゴロひきながら、笑顔と平和を届けるパントマイムの旅。
いただいた「せんそうほうき」は、みほさんの思いを受け取ってくれる方々に
少しずつ大切に渡している。