NBC長崎放送

2016/10/11/10:09

第11回 10月10日放送

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今回の情熱人は、

佐賀県内の救急車にiPadを導入して、救急搬送の時間短縮につなげた

熱き県庁マン 円城寺 雄介(えんじょうじ・ゆうすけ)さん。

 

円城寺さんは、現在39歳。

2001年に佐賀県庁に入庁し、2010年に医務課に配属をされると、

全く知識のなかった医療現場を知りたいと、救急車に同乗することを志願。

 

1カ月近い交渉の末、ようやく同乗が許され、

一夜限りで救急車の出動に同行した現場で見たのは救急隊員が、

情報や受け入れ先の病院を探すために、必死に電話をかけている姿でした。

 

「どうして、このインターネットが普及している世の中で、

このようなやり方なのだろう。

現場の隊員は命を救おうとベストを尽くしているのに、

システムが現代に即していない」

 

その課題をもとに、翌年の2011年4月には、

県内のすべての救急車にiPadの配備を実現させました。

 

そのiPadで、専用のサイトにアクセスすると、

どの病院に、どの専門医がいるか、さらには救急患者の受け入れ状況や、

救急隊員が何時にどの病院に連絡をして、

何時に受け入れられたかといった情報も見ることができるようになっています。

 

導入への道のりは、様々な困難もあったそうなんですが、

現場で見たある姿が、その困難に立ち向かう何よりの原動力になったそうです。

 

その姿というのは、

現場の救急隊員の困った顔や、

受け入れ側の医師たちが命を救おうと頑張っている姿。

 

その姿が、円城寺さんを突き動かします。

 

そして、救急隊員がiPadに入力するデータを共有することで、

これまでより、それぞれの連携も深まり、

見つかった課題から新たな政策が生まれ、

2014年には佐賀県のドクターヘリの導入にもつながりました。

 

「“現場”は、自分の勉強の場だけではなく、情熱に火をつける場所でもある」

 

その情熱の火が今、灯っている、いや、燃えているのは、

IT技術を活用して社会を良くしたいという想い。

 

「幕末佐賀藩が精練方を作り、

西洋の学問や科学技術を研究したように、現代の佐賀にそのような場所を作り、

IT技術を活用して社会をよくするきっかけを佐賀から、

佐賀発でやっていきたい」と、最後に力強く語って頂きました。

 

現在は、政策課で活躍中の円城寺さん。

情熱の火は、今も弱まることなく燃え続けています。

 

 

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