九州情熱人プレイバック企画「あの情熱人はイマ!」・・・下妻みどりさん
おかげさまで5年目のシーズンとなった「九州情熱人」。5年間で総勢72名を取材・ご紹介しました。先週から2週にわたり「九州情熱人」5年目を記念して、今年度初めての試み!“過去の情熱人 生出演!あの人はイマ!”というプレイバック企画でお送りしました。
今週のスタジオゲストは番組1年目2012年の“最も熱い情熱人”に選ばれた下妻みどりさんでした。
下妻みどりさんは、長崎市出身・長崎在住のフリーライター。NBCラジオではコラムニストとしてもおなじみです♪下妻さんは、幼少時から長崎の歴史や文化に興味を持ち、熊本大学で民俗学を専攻、卒業後長崎で、レポーター、ライター、ディレクター等多方面でご活躍、長崎のあれこれを取材、記録。
下妻さんを番組で取材したのは2012年。取材ではご自宅「長崎生活文化研究所 トンビ軒」に伺いました。取材させて頂いた当時は『長崎おいしい歳時記』を発表されたばかりでした。長崎の様々なことを、その独自の感性で絶妙に、文と、絵と、写真などで紡ぐその姿からは情熱と愛情を感じました。
下妻さんは番組へのご出演後「意外なところから「ラジオ聴いたよ!」と「投票したよ!」」などと声をかけられたそうです。「情熱人って感じじゃないですけど・・・」とおっしゃる下妻さん、確かに・・・ギラギラと情熱がほとばしる!という感じはないですが、じんわり熱い・・・というか、コツコツ手仕事を積み重ねながらご自分の足で長崎を巡り、考えを深め、史実もトコトン追求するというその姿勢は情熱人そのものだと感じますし、出来上がった本そのものが情熱の塊のように思えます!
2012年の取材後の下妻みどりさんはNBC学園でカルチャースクール「いまを楽しむながさき歳時記」や「長崎よもやま散歩」の講師を担当するなど精力的に長崎の魅力再発見活動を展開。
今年6月下旬には、江戸時代に長崎の歳時記を記した野口文龍にスポットをあてて江戸時代の出島の絵師川原慶賀がが描いた絵もあわせた新しい書籍「川原慶賀の『日本』画帳」《シーボルトの絵師が描く歳時記》を出版されました。
江戸時代後期に長崎・出島に出入りした絵師:川原慶賀さんの画と江戸時代の国学者:野口文龍さんが1797年に著した『長崎歳時記』を現代語訳して絶妙にドッキング!江戸時代の長崎の庶民の暮らしぶりをわかりやすく、興味深くカレンダーをめくるように季節ごとに綴っています。どこか懐かしくもあり、現代生活からするとまるで異国のようでもある暮らしの情景を見事1冊にまとめられています!
今日のご出演で、下妻みどりさんが「なにより本というカタチが好きで」とおっしゃったのが印象的でした。
ちなみに最新の情報としては、思想家であり武道家の内田樹先生と、比較宗教学者で僧侶でもある釈徹宗さんが、日本人が失っている霊性を再生賦活すべく、日本各地の「聖地」を旅する人気シリーズの最新刊『聖地巡礼リターンズ 長崎、隠れキリシタンの里へ-』に現地のナビゲーターとして携わっていらっしゃいます。この本の発売は今月22日だそうです。
これからも長崎での暮らしがもっと楽しくなるような長崎にまつわる本を独自の目線でじっくり紡いでいってもらいたいなと思います。
ご出演ありがとうございました!!!(情熱リポーター 古田沙織)