島原は「しあわせの黄色い列車王国」☆プロジェクトリーダー前田孝憲さん
”九州を愛し、地元・長崎のために情熱を注ぐ人達を毎週紹介していく九州情熱人のコーナー。
今回は地元を走る電車でまちを元気にしようと奮闘している前田孝憲(まえだたかのり)さんを取材しました。
前田孝憲さんは、島原鉄道「島鉄」の経営企画部のスタッフ。
市民の足「島鉄」では諫早市を含む島原半島(島原市・雲仙市・南島原市)に観光客を呼び込んで、地域交流を図り地域活性化していくプロジェクト、その名も島鉄のボディカラー黄色にちなんで『幸せの黄色い列車王国』を昨年から展開中です。今年の5月にはモニターツアーを実施、約500名の観光客に利用してもらった実績がありま。今は来年度からの本番ツアーに向け着々と準備中。
雲仙普賢岳噴火災害から25年。その節目の年だからこそ、島原鉄道と沿線4市の住民、地域産業関係者、行政等が連携し、「幸せの黄色い列車王国プロジェクト」を立ち上げています。目指すものは「ローカル鉄道のディズニーランド」!新しい何かを作る事も大事かもしれないけど「幸せの黄色い列車王国」の
企画は今あるモノを活かしたエンターテインメントなのです!
「昔は“国鉄色”といわれるクリーム色に赤色のラインだったんですけど、今のカタチになったのは20年前で、当時の役員が有明海のブルーを基点にして幸せをイメージする黄色ってことでボディーを黄色にしたってことで話しを聴いていますけど、想いはいっしょなんで、今あるものを活かして、なおかつ地元の人たちに喜んでもらえるような企画ですすめていけたらって思ってますね。」
ちなみに島鉄の「島原駅」にはコイの駅長「さっちゃん」がいます。
これはプロジェクトのイメージキャラクターで、今後はグッズ展開なども考えているそうです。
幸せの黄色い色でなんともめでたい感じ。パワースポットをめぐっているような楽しさがあります。
巣鴨の赤パンツが縁起物なら島原は黄色だなって感じて楽しくなります♪
さまざまなデザインも目を引くのですが、デザインに関しても地元の若手デザイナー集団「島原ブランディングデザイン事務所」とタッグを組んでいるとのことです。
この幸せの黄色い列車王国プロジェクトにはお問い合わせも多いようで周囲の関心の高さも伺えます。
「鉄道を使ってこういうことはできませんかとか、何かイイ企画がありませんかとかっていうような問い合わせや申し込みがぼちぼちあっているで、それをひとつひとつ丁寧に信用と実績に繋げていって、ゆくゆくは半島が潤えばとはいいかなとは思ってるんですけど。やっぱり人だけを運ぶんじゃなくて今は想いも運ぶみたいなことでオモテナシをするようなそういったカタチの鉄道として残していきたいなと思っています。」
こどもたちが夏休み期間の今月8月には、電車の運転席で写真撮影ができるイベントを開催したり、電車にこどもたちを乗車した状態で洗車機をくぐったり、電車と綱引きをする!普段はできない体験会を実施予定。11月には地産池消のグルメ・お食事電車を開催予定地元の企業や酒蔵・商店街などとコラボしながら新企画をみんなで練っているところだということです。
今後もどんな企画が飛び出すのか楽しみです。(パーソナリティー 古田沙織)