第642回長崎放送番組審議会
第642回 長崎放送番組審議会
令和5年10月18日(水)13:30~
議事次第
(1)開 会
(2)社側挨拶
(3)審 議 ムーブ「夏空の灰」(9月17日放送)
(4)番組基準改定についての答申
(5)番組種別のご説明
(6)閉会
議事の概要
長崎放送は、10月18日(水)に第642回の番組審議会を開いた。
冒頭、東晋社長は、開催された「長崎くんち」で、初めての試みとして“長崎くんちナビ”のライブ配信、
TVerによる配信など、地上波だけで収まらない取り組みに手応えを得られたのは大きな収穫であったと報告した。
その後、「夏空の灰」(9月17日放送)に関して審議した。長崎には「被爆体験者」と呼ばれる人達がいる。
爆心地から半径12キロ圏内で原爆にあいながら、国が定めた「被爆地域」の外にいたため被爆者と認められて
いない人達。一方広島では「被爆地域」の外で原爆の「黒い雨」にあった人達を被爆者と認める判決が2021年に確定。
新基準により遠くは爆心地から40キロにいた人まで、4,500人超が新たに被爆者と認められた。『被爆』とは何か。
理不尽な状態に置かれている「被爆体験者」の声になぜ政府は背を向け続けるのか。岩永千代子さんを通して取材し、
放送した。
【番組審議委員の主な意見】
■広島と長崎の違いって、何だろうと改めて考えさせられた。黒い雨と黒い灰での違いは。放射性の降下物の差というのは
どのように認定されていくのだろうか。
■放射性物質による被爆は原爆だけにとどまらない、背後にはさらなる問題が控えている可能性がある。これまでメディアは
あまり触れて来なかったとの思いがあったが、今回触れられていたので驚きを感じた。
■丁寧な取材で諫早、大村、天草まで行って広範囲に証言を集めていた。語れる人が減っていっているだけにこういう丁寧な
取材は光る。
■岩永千代子さんの電話の様子や、友達を気遣って電話されている声のあたたかさや、優しさがものすごく印象的だった。
番組基準改正答申
第641回の番組審議会で諮問した長崎放送番組基準が準拠する民間放送連盟の放送基準改正について、長崎放送番組審議会
から「今回の改正が妥当と考える」旨の答申があった。
審議出席委員(敬称略)
中田慶子委員長 森永玲委員長代理 船橋修一委員
栗山次郎委員 永江圭爾委員 室田耕一委員
山口希委員
欠席 糸屋悦子委員 金澤昌江委員 髙村敬子委員
社側出席者
代表取締役社長 東 晋
常務取締役 梅田 泰彦
執行役員報道メディア局長 下田 智行
報道メディア局報道制作部 古川 恵子
(事務局)業務局長 塚田 恵子
業務局編成部 香野 由佳
以上