第636回長崎放送番組審議会
第636回 長崎放送番組審議会
令和5年3月24日(金)13:00~
議事次第
(1)開 会
(2)社側挨拶
(3)審 議
(4)4月改編説明
(5)片岡委員退任挨拶
(6)閉 会
議事の概要
番組審議 2022「新 窓をあけて九州」年間コンクール大賞受賞作品
「繋ぐ・・・父のポストカード」
(令和4年3月20日放送)
開けることのなかった押入れから出てきたのは、亡き父が作り、愛おしんだ、ポストカードの材料と資料。
長崎のフリーライター近藤みきさんの父、毅生さんは長崎でペーパークラフトの店を営んでいた。
飛び出す絵本ならぬ飛び出すポストカード。みきさんは、そのポストカードを父がどれほど愛していたのか、
亡くなってから知った。教わった事はなかったが、図案と残された紙を見ながら父の想いを繋ぎたいと思った。
ポストカードを作る時間は、父との大切な対話の時間。みきさんは、想いと技術を一人息子に繋ごうとしている。
その姿を取材し、放送した。
【番組審議委員の主な意見】
■遺品にあった飛び出すポストカードに、父親の残してきた足跡や軌跡を見出し、父の生きた証を感じ取ったみきさんの心情
が、うまく描かれている番組だった。
■父の「やる以上は一生懸命やらないと達成できない」との想いが、一つ一つカードの中に自然に入っており、見る人たちが
感じ取れるようだ。
■毅生さんが、なぜ飛び出すポストカードを作ろうと思ったのだろうというところが、ずっと謎のままで残っている。よく考え
てみると、他にもわからないところがいろいろ残る。余韻みたいなものを残しながら、短くても膨らみのある番組だった。
■孫の治君の「他の人がやらないんだったら自分がやる」「1円も残さずに亡くなるってすごいですよね」の言葉に、すごく大
きなものを遺している事が分かるし、ナレーションがなくても伝わってくる番組だった。
審議出席委員(敬称略)
中田慶子委員長 船橋修一委員 金澤昌江委員
片岡瑠美子委員 下田政彦委員
欠席 森永玲委員長代理 糸屋悦子委員 永江圭爾委員
栗山次郎委員
社側出席者
代表取締役社長 東 晋
常務取締役 梅田 泰彦
執行役員報道メディア局長 下田 智行
報道メディア局報道制作部 宮路 りか
(事務局)業務局長 塚田恵子
業務局編成業務部 香野由佳
以上