第629回長崎放送番組審議会
第629回 長崎放送番組審議会
令和4年6月27日(月)13:30~
NBC 10階 多目的ホール
議事次第
(1)開 会
(2)社側挨拶
(3)審 議
(4)連絡事項
(5)閉 会
議事の概要
番組審議 「TBS全国ネット番組について」
「JNN九州・沖縄地区 番組審議会 委員長会議」(本年は文書開催)に向けて、TBSの全国ネット番組と放送全般に関して
審議した。
【番組審議委員の主な意見】
■報道・情報番組について
- 「THE TIME,」
・安住アナの司会というのは非常に明るく、視聴しやすいと思う。香川照之さんについては、理知的な面とコミカルな面の
二面性を見せていて楽しい。
・個性的な企画コーナーが組まれており、どの時間帯から視聴しても、見どころのある番組だと思う。
・安住アナ、香川さんと大物を起用しているが、列島中継などいろいろと盛り込み過ぎのため、細切れの時間ではその個性を
生かしきれずもったいない。
・7時のシマエナガ体操は、短く易しいので一緒にやっている。
- 「情報7daysニュースキャスター」
・1週間の主なニュースがうまく纏められており、様々なテーマの特集も非常に興味深いものが多い。
・報道番組でありながら、バラエティ的な要素も多いので、リラックスして見られる番組。
・三谷幸喜は、場に合っている気がするし、都度のコメントも愉快。いい人選だったと思う。
- 「news23」
・6月3日の放送で、深刻なニュースに対する共感疲労や惨事報道ストレスについての対処法がテーマになっていた。
コロナやウクライナ戦争など、まじめに考えたりするほど精神的に巻き込まれてしまう。
こういう情報は定期的に意識して入れて報道して欲しい。
■バラエティについて
- 「A-Studio+」
・鶴瓶さんの個性で出演者の方が、色々なことをしゃべってしまうのがとても面白いし、
安定感があって、不愉快になるところがなく安心して見られる。
- 「がっちりマンデー」
・新しい企画・伸びている会社など、良く取材をされており、マンネリ化を 感じない。
・毎回、どうやって探して来るのかと思うほど、いろんな業界の話題が出て来て見てしまう。
ゴールデンタイムで放送が出来ないのだろうかと思う。
・大変勉強になる数少ないバラエティ型情報番組だと思う。よい意味でマンネリ化は今後とも続けて欲しい。
- 「世界遺産」
・美しい映像で紹介する素晴らしい番組。実際の映像だけではなく、解説動画を適宜織り交ぜ、「世界遺産」の生成、
成り立ちに至る歴史的・文化的・社会的な背景、価値など解説されている。
実際に訪れた気分になると同時に、訪れてみたくなる番組。
- 「バナナマンのせっかくグルメ」
・二人の仲の良さが、番組を盛り上げ、二人の魅力に引っ張られて見ている。
・設楽さんが、日村さんの前では、本当に自然体で、二人の会話が楽しそうでとても好感がもてる。
・長崎放送のオススメの回で、いつも目にしているお店や料理も、日村が食べるとおいしそうに感じたのは、
彼の好感度の高さか。
■ドラマについて
- 「持続可能な恋ですか?」
・若い二人の恋愛ドラマだと思っていたが、妻・母を亡くした父と娘の心和むドラマだった。
父親役の松重豊さんの滑稽さというか、演技の秀逸なところが良かった。
・大好きな井川遥さんも出ていたが、入り込む前に「見なくてもいいかな」と思い、
途中から見なくなった。
- 「インビジブル」
・荒唐無稽なストーリーで、単に面白いかどうかということだけで、見ていた。
・真のインビジブルとして、いきなり弟が出て来るのはいただけなかったが、
警察内部の内通者探しでは、俳優が持つイメージをうまく使った配役と、
行動の裏を詮索したくなるような演出で、視聴者の気持ちは揺らいだのではないか。
- 「マイファミリー」
・全編を通して面白かった。サスペンスやミステリーというよりは、ファミリードラマだと思う。
・展開が速く、ストーリーも複雑で、無理筋なストーリー仕立てになっているので、
第1話から見ていないと面白くないと思う。
・誘拐ものはこれまでにもあったが、前代未聞の設定から始まり、まさにネット時代ならではの内容になっていた。
・インビジブルもマイファミリーも、同シーズンのドラマで両方とも警察が犯人というのはいかがなものかと思った。
■スポーツについて
・中継などはほとんど見ず、結果をスポーツニュースで見る程度。
・スポーツは全般いろいろみる。特に「世界陸上」は織田裕二さんと中井美穂さんの進行が良く、
熱い思いが伝わって来るとてもエキサイティングで見甲斐がある番組。
■最近の報道姿勢について
・少し前までは新型コロナウイルス感染症に関する報道、最近はロシア・ウクライナ情勢に関する報道がひっきりなし。
社会的影響やニュースバリューといったものを考慮すると致し方ないが、やや行き過ぎかなと感じた。
ようやく落ち着いてきた感もあり、様々な分野の報道がバランスよく試されていると思う。
・ロシアのウクライナ侵攻で最初の方はかなり情報が偏っていて、愛国心などを
強調する報道が多く、危惧しながら見ていた。歴史ある問題なので現実の複雑
さもあり、あまり単純化して報道して欲しくない。
・仕方のないことかもしれないが、知床の遊覧船事故や、道志村での少女遺品発
見など、毎日報道が続き、見るのが辛かった。さすがに遺族への取材などは申し合わせが出来ていたのか、
節度がありほっとした。
■他系列に比べての評価
・ニュースを始め、報道番組に強いイメージがある。
・「報道特集」など他局では真似のできない番組を作って下さる事は、素晴らしいと思う。
これからも、筋の通った、弱者に寄り添ったテーマや社会問題を追って欲しい。
・民放では、最近子供を対象にした番組が少なくなっており、とても残念。
・朝の番組は、自分の周囲は残念ながら他局を見ている人が多い。じっと見ている時間ではないので、少しテンポも必要。
・「世界遺産」や「世界ふしぎ発見!」など息の長い番組があることを思うと、
落ち着いて楽しみたいという層が確実にいるのだと思う。
■今後放送してもらいたい番組
・アーカイブを生かした歴史番組。
・今だからこそ核の問題をきちんと取り上げて欲しい。
日本国内で長崎、広島以外の人は核の恐ろしさを知らないというのが現状。
まず日本の人に知ってもらい、海外にも発信できる番組。
・SDGsはどの局も取り上げているが、今後、難民や食糧などロシア侵攻で深刻さが増してくるので、考える材料を提供して、
行動につなげるような番組。
・自然・環境問題をテーマにしたドキュメンタリー番組。
・テレビをオンタイムで見ることは減少しているが、注目するスポーツを放送して欲しい。
・サッカー代表戦、プロボクシングのタイトル戦、有料放送を契約すればよいと言われればそれまでだが、
地上波でもやって欲しい。
・1950~1970年代の日本映画やドラマ、ドキュメンタリー番組が見たい。
■その他
・どの局もバラエティ番組が増え、大きな声で騒ぐのが耳に飛び込んで来る。
これらを好む人も多いかもしれないが、今、テレビを見ている世代はどんな世代なのか。
どういう人たちがどんな番組を欲しているのか。
・録画も見逃し配信もあり、リアルタイムで見る人は減っていると思う。ニュースはネットで見ている人が多い。
お笑いやグルメ番組が多いが、そういう人しかテレビを見ないと制作者に思われているのか。
・子育て世代や若い人たちは、興味がある番組だけ、放送後に視聴するというのが多いのではないかと思う。
放送後の視聴となると、ますますコンテンツが重要になると思う。
審議出席委員(敬称略)
中田慶子委員長 森永玲委員長代理 金澤昌江委員
栗山次郎委員 永江圭爾委員 下田政彦委員
(欠席) 糸屋悦子委員 片岡瑠美子委員 船橋修一委員
社側出席者
代表取締役社長 東 晋
取締役業務局長 梅田 泰彦
取締役東京支社長 真島 和博
(事務局)
業務局長 塚田 恵子
編成業務部 香野 由佳
以上